JEFFERSON STARSHIP MODERN TIMES/NUCLEAR FURNITURE 2枚組 リマスター-Ｋｅｎ’ｓ Ａｔｔｉｃ ケンズ・アティック

JEFFERSON STARSHIP MODERN TIMES/NUCLEAR FURNITURE 2枚組リマスター

製造元：SONY MUSIC/FRIDAY MUSIC
品番　FRM 2099
USA盤　2枚組　デジタル・リマスター盤
DISC 1 全9曲　DISC 2 全11曲

ジェファーソン・スターシップ　『モダン・タイムス/ニュークリア・ファニチュア』

ジェファーソン・スターシップの81年の6作目、「モダン・タイムス」、84年の8作目、「ニュークリア・ファニチュア」をリマスター化した2枚組です。

グレイス・スリックとミッキー・トーマスを中心に85年にスターシップと改名後、ポップ・チャート常連組となる大ブレイクをするわけですが、この両作ではその予兆と歴史あるバンドの多様な個性が混合したユニークな作風が特徴的となっています。

プロデュースは2枚共ロン・ネヴィソン、洗練されたハード・ロック・サウンドとして80年代に相応しい形で具現化しています。

「MODERN TIMES」はミッキー・トーマスを迎えた2枚目となり、いよいよTOTOやジャーニー等を意識したサウンドが明確になってきています。

皮肉にもポップ化していくジャーニーを離脱したエインズレー・ダンバーが参加していますが、両者の間の差はさほど感じられないものになっていると思われます。

ドラッグ問題を抱えバンドを離れていたグレイス・スリックが4曲のみで参加、ダブル・ヴォーカル体制のナンバーではスターシップの原型がここで完成されている感があります。

「NEWCLEAR FURNITURE」は、STARSHIPへと生まれ変わる前の最後の作品、完全に80年代型ハード・ポップ型バンドとなっています。

シングル・カットされた「NO WAY OUT」は前述のジャーニーやフォリナーに習ったいわゆるプログレ・ハード型のミドル・バラード、「LAYIN' IT ON THE LINE」は80年代のポップ・メタルに通じる高揚感を持ち、アルバム前半はかなりバンドのイメージを変えています。

ミッキー・トーマスの華やかなヴォーカルを生かすナンバーと、バンドの最大の魅力でもあったグレイス・スリックのヴォーカル・ナンバーの対比がかなり極端で、エレ・ポップ風、ピーター・ガブリエル風と彼女のミステリアスな個性が光っています。

良く練られたポップ・アルバムという見方もできますが、バンドがエアプレイン時代から持ち続けているプライドと時代に迎合しようとする意欲との間で苦悩、困惑する姿も垣間見られるサウンドが実に興味深いところです。

その中でも特に目立つのは、以降のスターシップのキラキラ・サウンドを牽引していったミッキー・トーマス、クレイグ・チャキーソ組の手によるナンバーが突き抜けたアメリカン・ハードの魅力で、対してバンド最古参であり、本作を最後に脱退するポール・カントナーの渋さは重厚さを演出する事に徹しているかの様にも思えます。

2009年度リリース盤

盤面は、2枚共ほぼ新品同様の状態です。
ジャケット（四つ折りタイプ）端部に、ケースのツメ痕が薄く付いています。
歌詞掲載有りです。

商品コード : 16195A

価格 : 5,200円（税込）

ポイント : 52