LITA FORD/OUT FOR BLOOD リタ・フォード アウト・フォー・ブラッド 83年作-Ｋｅｎ’ｓ Ａｔｔｉｃ ケンズ・アティック

LITA FORD/OUT FOR BLOOD リタ・フォードアウト・フォー・ブラッド 83年作

製造元：MERCURY
品番　810 333-2
EU盤　全10曲

リタ・フォード　『アウト・フォー・ブラッド』

オリジナルは83年作、リタ・フォードがザ・ランナウェイズを脱退後にリリースした、初ソロ作です。

元バンドメイトであったジョーン・ジェットが「I Love Rock 'n' Roll」を大ヒットさせ、同時期にThe Go-Go'sが大活躍する等、女性アーティストのチャート進出が当たり前となった時代ですが、グラマラスなメタル路線を展開する女性ヴォーカリストという存在はまだ異色であったと思われます。

黒髪から金髪へ、シェイプアップしてセクシーに変身を遂げた事により、どうしてもヴィジュアル的に女を売りにしている感があったのでしょうか、彼女が大ブレイクするのはもう少し後となりますが、サウンド的には本正統派メタル・アルバムとしての本気っぷりが目立ちます。

曲のほとんどは自作となり、シャープでメタリックなギターももちろん担当、ベースのニール・メリーウェザー、ドラムのダスティ・ワトソンというベテラン2人を含むトリオ編成のバンドを牽引しています。
（ちなみに次作では現BON JOVIのヒュー・マクドナルド、惜しくも他界したオジーやモトリーとの活動で有名なランディ・カスティロが参加しています）

女性らしさを前面に出したソフトなバラードや80年代的なポップなアレンジもほぼ皆無、艶っぽい声を生かしたグラム・メタルに徹しています。

本作がQUIET RIOTの大ヒット作とほぼ同時期、そしてRATTやPOISONの本格的デビュー以前にリリースされたのは注目すべき点だと思います。

おそらくランナウェイズ時代から敬愛していたであろうCHEAP TRICK的なメロディ・センスもチラホラ見せながら、リフ主体の80年代メタルをすでに確立していると思います。

「ANY WAY THAT YOU WANT ME」のみカヴァーとなり、有名な「WILD THING」のヒットで知られるザ・トロッグスのナンバー、作者もやはり「WILD THING」同様、チップ・テイラーとなっています。

尚、アルバム・ジャケットは元々蜘蛛の巣の前で血だらけになったギターを抱えるリタ、というかなりカッコいいものだったのですが（インナーで確認できます）、どういうわけかドライアイスの煙の中でビシッと決める写真に差し替えられた様です。

当時としては過激でセクシー過ぎたのでしょうか、いずれにしてもオリジナル・ジャケットの方が本作の内容にはピッタリだと思われます。
　
1990年度リリース盤

盤面は、ほぼ新品同様の状態です。
ジャケット、ケースも、かなり美品と思われます。

商品コード : 13922A

価格 : 3,000円（税込）

ポイント : 30