MR. BIG/MR. BIG 89年作 1st デビュー作 ADDICTED TO THAT RUSH-Ｋｅｎ’ｓ Ａｔｔｉｃ ケンズ・アティック

MR. BIG/MR. BIG 89年作 1st デビュー作 ADDICTED TO THAT RUSH

製造元：ATLANTIC
品番　7 81990-2
USA盤　全11曲ボーナス・トラック1曲含む）

MR. BIG　『MR. BIG』

MR. BIGの記念すべきデビュー作となったアルバムで、すでに本作でバンドの個性が強く打ち出された名盤となっています。

特にポール・ギルバートとビリー・シーンを擁している事から、その前評判の高さが記憶に強く残っていますが、当時のHR/HMファンの多くが予想したとんでもない光速ナンバーは、オープニングの「ADDICTED TO THAT RUSH」に集約される事になりました。

ソロ時代のエリック・マーティンの産業ロックっぽい活躍ぶりを知る人にとっては、JOURNEYのジョナサン・ケインとエリックの共作による「HOW CAN YOU DO WHAT YOU DO」が一番すんなり耳に入ったかもしれません。

そうしたメンバー全員の前歴、あるいは見栄えのいい4人が揃った80年代最後のスーパー・グループといったインパクトは、MR. BIGにとっては邪魔なイメージだったのかもしれません。

いざ蓋を開けたら、実に古くて新しいハード・ロックとして聴こえた人も少なくないと思います。

それは70年代ブリティッシュ・ハードのタメと重さを持ちながら、バンド・サウンドは極めて洗練されたエッジと質感を持っていたからだと思います。

ポールの特徴的なギター音と、グイグイ引っ張るリズム隊、そしてこれ程までにソウルフルだったのかと驚かされたエリックのヴォーカルは、形骸化していたメタル系バンドのあり方を一変させたショックは確かにあったと思います。

ビリー作の「Had Enough」や、シングルとなった「Anything For You」では、80年代型のアプローチとなったメロディアスなナンバーとはなっていますが、彼等の魅力は最初からゴツゴツさスマートさが同居する古典的なハード・ロックだったのが今考えても新鮮です。

本作で確立されたスタイルが、次作の「Lean Into It」で更にキャッチーな形となった継承されていくわけですが、派手さには欠けるもののズッシリとした感触は本作の方が勝っているのではないでしょうか。

1989年度リリース盤

盤面には微弱なキズが数本見られますが、再生には全く問題ありません。
ジャケット（ブックレット・タイプ）は、かなり美品と思われます。
歌詞掲載有りです。

商品コード : 12776

価格 : 800円（税込）

ポイント : 8