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WINGS/BAND ON THE RUN ウイングス バンド・オン・ザ・ラン 73年作 国内盤
製造元:東芝EMI
品番 TOCP-7618
国内盤 全9曲
ポール・マッカートニー&ウイングス 『バンド・オン・ザ・ラン』
オリジナルは73年作、ウイングス名義としては最高傑作の呼び声が高い1枚です。
ウイングスのサードとなりましたが、相次ぐメンバーの脱退により、ポール、リンダ、デニー・レインの3人体制、そしてナイジェリアのラゴス、つまりはアフリカという見知らぬ土地でレコーディングという、けっして恵まれた状況ではなかったにも関わらず、全てが奇跡的に転がった様な完璧な世界が出来上がっています。
コンセプト・アルバムのイメージが強いのは、ジャケット・デザインや組曲構成、効果的に導入されたシンセ、あるいはピカソや1985年(アルバム発表時においては近未来でした)といったキーワードからでしょうか、いずれにしても各曲が独立した完成度を誇っていながら、不思議な統一感でまとめられています。
アフロ・ビートの影響はそれ程強くないにも関わらず、どこか神秘的なイメージを醸しだしているのは当時のムーグの響きが大きかったと思います。
本作を名作たらしめているのは、ビートルズ時代からのアイデアの結合による組曲の素晴らしさでしょう。
アルバム・タイトル曲の構成の見事さ、「ピカソの遺言」でのめくるめく展開等は、WINGSとして迎えた到達点でもあったと思います。
他にもギターが印象的なパワー・ポップ名曲の「ジェット」、トラッド色がユニークなシンプルなバンド・サウンドの「ミセス・ヴァンデビルト」、ポールのメロディ・メイカーをぶりを嫌と言う程再認識させられる「ブルーバード」、「マムーニア」、トニー・ヴィスコンティのストリングスと艶っぽいギターがグラム色さえ感じさせる「ノー・ワーズ」等、実にバラエティに富んでいます。
ラスト曲の「西暦1985年」を聴き終える頃には、もう一度頭から繰り返し聴きたくなってしまうのです。
(正直ボーナス・トラックの2曲は蛇足かもしれません)
このとてつもなく天才的な創作力は、次作の「Venus Anとd Mars」でより洗練されていきますが、各曲の充実度は本作の方が高いと思います。
ウイングス、あるいはポール・マッカトニーが元BEATLES、あるいは世界的なポップ・アーティストという認識しかない人には特におすすめしたいアルバムです。
1993年度リリース盤
盤面には、微弱なキズが数本見られますが、再生には全く問題ありません。
ジャケットは、かなり美品と思われます。
帯無し、解説、歌詞対訳付きです。
商品コード : 12741A |
定価 : 2,300円 |
価格 : 1,500円(税込) |
ポイント : 15 |
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15pt |
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